みんなで創りあげる、学校行事 2020.3.14

2019年度 第53期卒業式。良い時間だったなぁ〜。

2019年度53期生卒業式の様子です㊗️

田中 亨

COVID-19特別仕様で開催した2019年度卒業式。

短い時間で済ませられるようにと「祝辞等を3分以内で」とお願いしたり、校歌や賛美歌などは2番を飛ばす!みたいに短縮してるのに、生徒の出番は全く短縮する気がないという、北星余市らしい卒業式、笑

ひとりひとりステージに上がって卒業証書をもらうのも割愛しないし、在校生からの送辞も卒業生からの答辞も、全然短くない、笑

そんなきっと思い出に残こる2019年度第53期生卒業式の様子をお届けします。

あ、、、といっても、ちょっと今は画像少なめです。今年度はパンフレットや星しんぶんなどの写真を提供してくれている、写真家・辻田美穂子さんが撮影してくれていて、僕はほとんど写真を撮っていませんでした。で、後日、素敵な写真をいただき次第、追加する形でアップします。ひとまずは、僕の素材で。

 


さて、例年ですが、卒業式当日の朝の打ち合わせ。担任団はこの3年間の苦労を支えてくれた他の教職員に挨拶をします。

「色々ありましたが、みなさんの力添え合ってここまできました。」

いやいやいや、、、最前線で一番大変なのは担任ですからね。

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そうこうしているうちに続々と集まってくる卒業生や保護者、お手伝いPTAのみなさん、町民の方、中には中学校時代のフリースクールの先生や施設の方などもきてくれて賑わいます。

なんか、中学校時代にお世話になった方がきてくれるって嬉しいよなぁ。だって、3年間心に留めてくれてたってことだし、わざわざ来てくれたってことですもんね。直接の関わりはあったりなかったりだろうけど、でも、そうしていろんな人に見守られて、支えられての3年間だったんだなぁって実感します。

北星余市って、社会制度のカテゴリーでいえば「学校教育」ですけど、その枠にとどまらない関わりがあちらこちらにあって、人が活きていく場所だなーってつくづく思います。学校だけがやってる教育じゃない。みんなの関わりあっての取り組み。

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卒業式は下記のようなプログラムで進んでいきます。

・開式のことば
・讃美歌21 493番
・聖書朗読・祈祷
・祝辞
・卒業証書並びに精皆勤賞授与
・式辞
・校歌
・在校生のお祝の言葉
・卒業にあたって
・卒業生に贈る歌
・讃美歌21 465番
・祝祷
・後奏
・卒業生退場
・閉式のことば

ひとつひとつはあげません。キリないので。

例えば、讃美歌とかこんな感じあげてもキリないですよね、、、

 

ということで、僕がハッとしたものを。

今年はなんといっても、卒業証書授与が終わった後に、生徒からの逆授与?がありました。53期担任を終えたことの証書を感謝の言葉と共に授与しだしたのがビックリ。

下の動画は、B組の塚原先生のときの。A組のときはあっけにとられたのと、ひとりじんわりしながら見ていたのとで、完全にブログ担当の役割を忘れてしまったと言う、笑 出だしはヤベヤベ!!ってステージに駆けよってくかんじです、汗笑

 

そして、この期は1年生のとき3クラススタートで、2年生のときに2クラスに変わってるのですが、そのとき担任を降りた鈴木先生にまで授与。

それで終わりかと思いきや、、、、うーん、ジーンとしましたわ。やられましたわ。

 

そして、在校生と卒業生の言葉。

卒業生が今の2年生1年生にとって、安心を与えてくれたり、自分達の目指す道標になってくれてたこと、先輩に向けて「挑戦っていいよね!」ってことを語ってくれた在校生代表挨拶。4分ほどですが、よかったらみてやってください。

 

そして、卒業生代表挨拶。入学前の時から今までのエッセンスが凝縮されてます。卒業生ひとりひとりにこうしたストーリーがあるわけで。後ろに控えている在校生にも、それを見守っている保護者の方にも。

送辞と答辞、別の人間が別々に作ったはずの文なのに、両方を併せてみたとき、思いや行動を注ぐ側と受け取る側がシンクロしてるし、お互いがお互いに思っていることが成り立ってるし、なんか両思いだね、って感じ。5分ほどの動画です。

 

卒業式が終わって、3年A組、最後のHRを覗きにいきました。こちらも、5分の動画、ちょっと長いですが、もしよければ。

 

なんか、最後の授業って感じですよね。

入学式のステージに掲げられていた浮き文字が「白」。そして、卒業式は「彩」。

入学式のとき「なんで『白』ここから色を塗っていこ?って意味?」って思ったけど、そういうことだったんですね。

「みんなの色は捨てる必要はない」

うん、僕もそう思います。

安河内先生は国語の先生。

茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を最後に持ち出したあたり、自分が3年間付き合ってきた卒業生たちに大切にして欲しいことを込めたのだろうと思います。

この「自分の感受性くらい」ねぇ、、、ハッとさせられるんですよね。毎回読むたびにウルっとくる。あかん、今もウルっとくる。心がパサパサに乾いてるんだろうか、笑 ウルっとくる人は、パサパサに乾いている心を、自分の涙が潤してくれてるのかもしれませんね。いや、でも、ウルっとくる感受性は守れてるってことかな。皆さんはどうですか?

自分の感受性くらい / 茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

ということで、卒業式を終えて2週間。新しい生活の準備を始める中で卒業したことをなんとなく実感してる人、春休みな感じがして実感わかない人、様々でしょうが、次に向かって歩んでいきましょう。

「彩をなくす必要はない」
自分の感受性くらい 自分で守れ

という安河内学年の教えです。
卒業生のみんな頑張ってねー!

グッドラック〜 👍

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