今年はいつもと違う強歩。でも、得たものはいつもと同じ気持ち、のはず。
今堀 浩
2020年9月12日土曜日。
北星余市恒例の行事、「強歩遠足」が行われました。
今年は、コロナウイルス感染防止の観点から、PTAのお手伝いと一般参加者に関して、大きく制限をかけた中での開催でした。そのため、関門でのPTAのお手伝いも最低限の人数で依頼し、「ゴールのうどんはなし」となりました。でも、みんなで歩く中で感じる気持ちや、クラスで作った旗やのぼりを見ながら歩くといういつもの光景だったと思います。
ゴールの門・コースのあちこちに立てられたのぼり・クラス旗は、生徒会執行部とお手伝いしてくれた生徒によって前日に準備完了!
今年は「DRAGON BALL」をテーマに装飾が行われました。関門カードもスタンプも、それに合わせてこんな風になっています。
関門ごとに押されるスタンプは、一つ一つ消しゴムを削って作ったんですね。1関門では「一星球」、第二関門では「二星球」を集めるという、面白いアイデアです。そして、各関門ごとに、PTAへのお願いのお手紙が用意されてました。
コースの途中途中に立てられていたのぼりは、こんな風に執行部が頑張って設置します。草むらに入ったり、肩車したり…。普段は見られない設置の時の様子も今回は紹介しました。
ゴールでは、各クラスの旗と神龍(シェンロン)が迎えてくれます。
さあ、準備は整った。当日を迎えて、後はみんなで元気よく歩くだけです。
例年通り、70km参加者は夜中の0時に小樽駅を出発。50km参加者は、朝4時に学校を出発します(現在、70km組と50km組の写真が手元にないので、ここではその様子をお知らせできません)。途中霧雨も降り、万全のコンディションではなかったようです。でも、それに負けずに歩いて合流地点を目指していきます。
30km組も一緒に、全員で出発集会です。今年は銀山小学校横のスペースを借りて行いました。少しでも広く、余裕を持って並べるようにしてみました。
集会前のちょっとした時間、腰をマッサージしてもらう会長。これで体は楽になったのかな? 出発時間には生徒会執行部が全員前に出て、歩くときの注意事項を伝えます。色とりどりのつなぎがまぶしい!
ここからは、とにかくみんなで声を掛け合ってゴールを目指します。
途中、雨が降ったり、足が痛くて歩けなくなったり、楽なことばかりではない。けれど、みんなで歩いて、5kmごとにはんこを押して、着実にゴールに近づいているという感覚を支えに歩いて行きます。前回のブログで紹介した島くんの言葉にもありますが
「なんでこんなことをしているんだろう」とか「ここでやめたらどれだけ楽だろうか」とか…僕から湧き上がってくるのはマイナスなことばっかりですが(笑)
そんなマイナスな気持ちを抱えながらも、いや、そんな気持ちをごまかして吹き飛ばして、何とか気持ちと足を前に進めてやっっっとこさゴールしたとき、自分を褒めざるを得ないのです。
こういう達成感を味わうには、自分の足で頑張るしかないんですね。
「一緒にゴールしようぜ」と肩を貸してくれます。
ただ長い距離を歩くだけなのですが、この足の痛さと何時間もの間いろいろ考えること。そういう体で感じるいろんなことが、きっとたくさんの刺激となって行くはずです。
毎年行われてきた行事。卒業生の中にも「強歩遠足が一番思い出に残っている」という人はたくさんいます。今は「まだ足が痛い」とか「もう歩きたくない」という人もいるかもしれませんが、もうしばらくしてから振り返ってみてください。
みなさん、お疲れさまでした!
PTAのみなさまへ
後日、強歩遠足の写真を集めたアルバムをお届けします。LINE公式アカウントにて、アルバムのURLをお送りし、そちらからご覧頂けるようにします。もうしばらくお待ちください。