祭りは終わった、さみしいけれど。
日常に戻る、セレモニー
今堀 浩
さて、9回にわたってお伝えしてきた「学校祭」の様子。今回が締めくくりになります。
北星余市の学校祭は、片付けまで含めて「学校祭」と考えています。この間、非日常として過ごしてきた期間。面白こともしんどいことも、上手くいったこともいかなかったことも…。ぜ〜んぶひっくるめて、成長の機会になったはずです。その「非日常」を「日常」に戻し、この期間の思い出を次の生活に反映させる大切な一日です。
作ってきた装飾を解体していくなかで、「あー、これ作ってたときにこんな話したな〜」とか、「あれだけ時間かけて作ったのが、一瞬でなくなった」とか、「ねえねえ、これしばらく教室に飾ろうよ〜」とか。そんな話をしながら教室と中庭を全員で元の姿に戻していきます。
「担任の先生のところに、調理器具を戻して…」
「教室のゴミを拾って拾って、分別しながら…」
とにかく、片付けて。床も拭いて。「ところで、ほんとにこれ、片付くのか??」
廊下に作ったパン工場も解体!
金の卵に使ったペットボトルも袋に詰めて。
忙しい! 忙しい!!
段ボールを縛るところで、一枚撮影! 学校祭、楽しかった?
調理室では、調理器具を洗ってます。
カセットコンロは借り物。きちんと汚れを拭き取って。
玄関では、天井に張り付けた装飾を取り外してました。脚立を使うより、これでしょ! ということで、ジャンプ自慢が数人集まって、頑張ってました。
片付けの合間に、保護者からのメッセージを読んでます。 優しいメッセージがたくさんあったからね〜。
最後の最後は、教室の掃き掃除。そろそろ終わりが見えてきたかな?
中庭もステージが片付いて、広くなりました。 最後の点検。ゴミや釘の確認をしているところに「ちょっとこっち向いて〜」で、これ。
今年の学園祭は、どうやったら開催できるのか。「制限をかけながらでも開催を追求できないか」と方策を考えながら進めてきました。また、新入生や転入生にとっては、例年と違う年間行事で、学校祭にどんな気持ちで取り組むのかを心配してきました。
でも、みんなで取り組むことの大切さの一端はつかんでくれたのだと思います。
「しんどかったけど面白かったね」
「いろんな人の新しい一面が見られた」
「来年、何しよう?」
そんな声が聞こえていました。