ついにこの日が来てしまいました。
「全然めでたくない!」という3A担任も、みんなを送り出さなくてはいけません。
今堀 浩
2021年3月6日。
素敵な時間でした。うれしさとさみしさが入り交じった、なんとも言えない気持ちなのですが。彼らの新しい門出を祝って、送り出したいと思います。
開式前の待機している時間から、泣いている子もいました。前日のリハーサルで泣いている担任もいたくらいですから仕方ないですよね。今日で学校生活が終わることがいよいよ実感されてきたのでしょう。記念写真の撮りあう様子もあちこちで見られました。
10時。開式の時間が来て、いよいよ卒業生の入場。担任を先頭にクラスごとに入場です。
3年A組は本間涼子先生。すでに目が潤んでいます。
3年B組は福田綱基先生。初担任の卒業生。嬉しそうですね。
卒業証書授与では、担任が卒業生一人ひとりの名前を呼びます。そして、校長から卒業証書を受け取ります。
クラス全員が証書を受け取った後、担任に向けた感謝の言葉。これはプログラムにはない、北星余市ならではの生徒企画。
A組は担任と副担任に寄せ書きの入ったTシャツと花束のプレゼント。
B組は担任と副担任を壇上に呼んでお礼と花束。このサプライズは、いつまでも心に残るでしょうね。
そして、精勤賞(3年間で欠席3日以内)と皆勤賞(3年間遅刻も欠席も早退も無し)の授与がありました。該当者の名前が読み上げられる度に、会場から大きな拍手が沸き起こります。「学校に行きたくないなー」や「今日はちょっと体調がよくないんだけど」、「うわ! 吹雪だ!」という日もあったはずですが、そこを乗り越えた生徒たちです。
精勤は6名(写真ではすでに1名が壇上にいます)。皆勤が1名。(^^)//""""""パチパチ
そして、校長の式辞(全文はこちら)。
(抜粋)
「この北星余市での高校生活は、生徒をいい大学に行かせようだとか、スポーツで全国に名前を轟かそうだとか、というような世間一般的な高校の在り方とは全く違う、人間が人間らしく生きるために必要なことは何かを追求していく高校生活です。突き詰めて考えると、高校とは人がまともな大人に成長するための経験をする場所なのですから、そのことこそがもっとも大切にするべき、当たり前の学校の価値観なのかもしれません。
そう考えると北星余市こそがもっとも普通らしい学校といっていいかもしれないのです。ただ世間の多くの人がそう思ってくれるには、もう少し時間は必要でしょう。それでも北星余市があきらめないで学校を続けていくことができるのは、北星余市で成長してくれた多くの生徒たちが卒業した後もしっかりと生きて行ってくれているからです。そういう多くの卒業生の存在によって、私たちは北星余市が世の中に求められている学校だと思えるのです。」
これから卒業生が生活する世の中は、これまで当たり前と言われている価値観や常識が大きく変わってきています。決して楽ではないでしょうが、これまでの高校生活で培ってきた力を活かしてほしいという願いを込めたメッセージでした。
今回のブログはここまで。つづきは次回のブログで。