引き続き、卒業式の様子です。
前回タイトルの「また会う日まで〜」は、讃美歌21 465番の歌詞でした。
今回のタイトル「いつかまた会おう」は、本校卒業式で歌う”みんなのうた”の歌詞です。
今堀 浩
校長先生の式辞には、卒業生へのエールと学校としての期待を込められたものでした。
在校生からのお祝いの言葉が、生徒会長の中川智崇くんから送られました。
「54期は特別な存在でした。一人ひとりがとにかく全力で、誰かの心が折れそうになったらひたすら励まして、みんながみんなを鼓舞して…」
「学祭の時には、朝早くから夜遅くまでみんなで協力していいものを作ろうとしてる姿が凄くかっこよく、こういう風になりたい!と心から思えました。」
「(自分が)3年生になって後輩達を巻き込んで行く立場になるので、学校は僕たちに任せて安心して卒業して下さい」と力強いメッセージを送ってくれました。
続いて卒業生代表の藤井琉太くんによる答辞です。
登壇の時から感極まった表情で、それがまた彼の思いを感じさせる姿でした。全文はこちらから。
答辞(抜粋)
「コロナに3ヶ月奪われながらも、残りの生活を悔い残らん様にみんな全力でしたい事したいっていうエネルギーに満ち溢れていた1年やった。やから、毎日毎日アホみたいにオモロイ事が起きるし、学校行くんが楽しかった。最初で最後の運動会も最後の学祭も最後のスポ大も全部に最後がつくのを噛み締めながらみんなで出し惜しみする事無く全力で楽しんだ。もう何をするにしても「俺ら54期やったら全力で楽しめる気しかせん、もう無敵や!」思た。」
「いっつも誰かが遅刻してなかなか全員集まらん朝のHR、体育の後の授業の静かさ、長いって感じる授業に対して一瞬で終わる休み時間、テスト前に焦ってやる一夜漬けの勉強、結局赤点で友達とけなし合うテスト返し、全部バレとんのに何かとあらがおうとした指導室、突然始まるカラオケ大会、友達のめちゃくちゃ下手なドッキリ&イタズラ、もし彼女が出来たらとかゆう友達とのアホみたいな妄想、ドキドキした好きな子との帰り道、毎日誰かに借りたシャーペン、いつも聞こえてくるギターやドラムの音。卒業はやっぱり寂しい、けどここで色んな事気づいて、気づかされた俺らならここを卒業して他ん所でももっともっと楽しめるはず」
ぶつかり合いながらもどんな風にクラスを作っていくかという話し合いを重ねたり、精一杯取り組むことで見つかる楽しさや感動、そして何気ない日常の風景が今となっては本当にキラキラした思い出になっていることを言葉にしてくれました。聞いている3年生は、それぞれが過ごした時間を思い出し、答辞と重ねていたようです。
この後、教職員一同で「嵐」と「みんなのうた」を贈りました。この歌は、ずーっと以前から卒業生に贈ってきた歌です。
嵐 「雨 雨 風 風 吹き荒れてみろ そんな時こそ俺たちは また強くなっていく」
みんなのうた 「いつかまた会おう 今日のように歌いながら いつかまた会おう 素晴らしい仲間と」
彼らの高校生活は順風満帆ではなかったはずですが、そんな時間を一緒に乗り越えた仲間を思い出しながらこれから先の人生を送ってほしいと願います。
最後の讃美歌も、後輩達と一緒に歌います。
すべてのプログラムが終わり、いよいよ退場です。
教室に戻って、最後のHRです。
3Aはクラス通信(生徒一人ひとりにメッセージが書き込まれていました)を配って、1人一言。
3Bは少々口下手な担任から「俺は何にもできなかった。ここまで来たのはみんなが自分の力でたどり着いた」という話をしながら、感極まって涙を流していました。生徒からは「泣くなよ〜」や「ありがとう」が。
解散後の教室では、慣れ親しんだ教室の黒板に、思い思いのメッセージが書き込まれていました。
昨日3Bの教室を覗くと、福田先生が教室の片付けをしていました。学園祭の時に作った看板や掲示物をまとめつつ、黒板に書かれたメッセージを見ながら、「これ、消さなくていいなら残しておきたいですね」と。