みんな色んな思いを語ってくれました。
高崎 麻美
みなさん、こんにちは。
今日と明日は本校ではスポーツ大会が行われます。午前中、写真を撮りに総合体育館に行きましたが、バスケでは1点差のゲームで白熱していたり、卓球とバドミントンでは1年生で上手な子がいて新たな発見があったりと、盛り上がっていました。
その様子は後日お伝えしますね。
今日は昨日に引き続き、弁論大会の2日目「自由の部」の様子をお届けします。
出場してくれたのは5人の弁士達。それでは早速紹介します!
相変わらず始まる前の時間は、何とも言えない緊張感が漂っています。
弁士は5人なのですが、写真は恥ずかしい!という子がいたので、4名の弁士の様子をどうぞ。
大好きな野球のユニフォームを着て弁論してくれた2年生の男の子。途中、応援歌を歌う表現もあったりと、その子らしい弁論でした。
そして、最優秀賞に輝いたのは2年A組宮本和奏さんでした。写真は恥ずかしいけど、原稿はOK!ということだったので、今日もみなさんにその弁論をご紹介します。題名は「怒りとの上手な付き合い方」です。
皆さんは、誰かに対して怒ってしまうことはありますか?私はあります。
「怒る」というのはどんな感情でしょうか。
私は、怒りにはとても強いパワーがあると思います。
非常に激しく憤ると、目の前が真っ赤になって、とにかくなんでもいいから手当たり次第にものを壊したくなることがありました。
他にも、相手のプライドを傷つけるような言葉を放ったり、とにかく後先考えられなくなりました。
怒っているときはいくらでもパワーがみなぎってくるのに、心が落ち着いてくると心も体も疲れ切っているのですから不思議です。一時的に強大なパワーを発生させる特別な感情だと私は感じています。
私は以前、高校が合わず、学校にも行かず母に反抗ばかり繰り返していた時がありました。
その時は毎日母とぶつかっていました。今その時を振り返るとあの時の怒りはなんだったんだろうと最近ふと思うことがあります。
そこで、私がまず考えたのは、自らの怒りの感情には何か原因があるということです。
私は、どんな感情にも必ずきっかけがあると思います。
例えば、「嬉しい」という感情には「テストの点数がよかった」とか、「好きなゲームを買って貰えた」とか、「褒められた」とか、何かしらの理由があると考えます。
実際にはたくさんの感情が混ざり合っていることもあると感じるのですが、それら一つ一つには理由があると思います。
皆さんは何がきっかけで怒りを感じますか?
私は相手が侮辱するような言動を自分に対してとったとき、激しい怒りを覚えます。
怒りには色々なレベルがあると思います。少しだけイラっとする程度のものから、関係性が壊滅的に壊れてしまうようなものまであると感じます。
小さな怒りなら自分で気分転換などして切り換えられますが、レベルの高い大きな怒りは、自分ではなかなか対処できず何日も引きずってしまうことがあります。
では、そのレベルの高い怒りを抑えるのにどうしたらいいか以前母から教えてもらったことがあります。
これからみなさんにも5つのステップがありますが、そのステップをみなさんに伝えようと思います。
1つ目は、大きく深呼吸すること。
2つ目は、怒りの感情を冷静に相手に伝えること。
3つ目は、心を許す人に打ち明けること。
4つ目は、3つ目が出来ない場合、自分の怒りの感情をノートに書き出すこと。
5つ目は、なぜ自分が怒りを感じたのかを自問することです。
まず、1つ目から説明していきます。1つ目は深呼吸をするということでしたが、これは憤った感情をクールダウンさせて心を落ち着かせる効果があります。
次に2つ目。怒りの感情を冷静に相手に伝えるということですが、これは言葉にして自分の感情を伝えることで自分の気持ちを整理することができます。
次に3つ目。心を許す人に打ち明けるということですが、違った角度からのアドバイスをもらうことで自分の感情を見直すことができます。
次に4つ目。自分の怒りの感情をノートに書き出すということですが、文字にして書き出すことで自分の心を見つめるきっかけになります。
最後に5つ目。なぜ自分が怒りを感じたのかを自問するということですが、冷静に見つめ直すと自分が大切にしている価値観が分かって、次から突発的に怒ることを防ぐことができます。
実際にこの北星余市高校で生活していて、大きな怒りを感じたことが何度もあります。
そして5つのステップを繰り返していつも思うことは、自分が大切にしている価値観や人を容姿などで侮辱される場合、大きな怒りを感じると自覚しています。なので、そういう言動に出会った時に、私はこの5つのステップで乗り切っています。
皆さんはどのようにして自分の怒りと向き合っていますか?
もし強い怒りで自分を見失いそうになったときに、この5つのステップを実践してみることをおすすめします。
お互いがこの北星余市高校での生活を楽しい経験にするために1人1人が優しい思いやりのある心をもっていけるようになれるといいな、と私は思います。
「怒り」の感情って誰にでもありますよね。大人になってもその感情はあります。私も聴きながら、気をつけなくてはいけないなぁと思いました。
宮本和奏さん、おめでとうございます!他の弁士のみんなもお疲れ様でした。
課題の部で最優秀賞を獲った髙橋奏人くんと宮本和奏さんは、10月に行われる全道大会に出場します。
ちょうど学校祭と時期が重なってしまうので大変かと思いますが応援しています!全道大会に向けて頑張って下さいね。
そして、今回出るか悩んでいた人や、出たかったけれど出られなかった人たちは、是非来年挑戦してみてくださいね。
みんなの前で話すということは、とても勇気がいることですが必ず糧になるはずです。
また来年はどんな弁論が聴けるのか楽しみにしています。
今回、出場した弁士のみなさん、改めてお疲れ様でした!