鈴木商会×HASSYADAI×北星余市のイベントです。
鈴木商会さんの石狩事業所を見学してきました。
今堀 浩
12月も中盤に突入。2年生が来週から修学旅行と言うことで学校も学期末の雰囲気になっています。
さて、今回は12/8に行った「社会科見学」的な、事業所見学の報告です。
「SDGs」という言葉が世の中に浸透しています。社会科の授業でもその分野を扱っていますが、「じゃあ実際にどんな活動をすれば良いのか」「世の中ではどんな活動が行われているのか」といったことに、なんだかピンとこないところがあったりします。
今回、HASSYADAIの協力を得て、札幌にある総合リサイクルの会社「鈴木商会」の石狩事業所を見学。SDGsに取り組む仕事を少し学んできました。
ちなみに鈴木商会さんには以前コラボ授業もしてもらいました。
12月8日(水)、授業終了後すぐに学校バスで出発。
目的地まで約1時間(マイクロバスなので、あまりスピードが出せません)。
しかもこの時期、日没が早いので4時過ぎには暗くなり始めます。明るい内にいろんな作業を見せてもらおうと急いで向かいました。
事業所に到着後すぐに鈴木商会の渡邉さんから、今回のスケジュール説明。
しかも、「北星余市高校 welcome」というメッセージまで!ありがたいですね。短い時間ですが、よろしくお願いします。
流れを簡単に説明していただいた後、ヘルメットとコートを装着!
広島カープか浦和レッズかというくらい、赤い集団ができあがりました。
最初に見せてもらったのは、洗濯機、冷蔵庫、エアコンといった家電リサイクルの現場です。
解体と材料別の選別の様子を見せていただきました。
工場内は、現場リーダーの方が説明をしてくださいました。が、このエリアは結構大きな音が響いているため、近くに寄らないと説明が聞こえません。
みんな近づいて一生懸命話を聞きます。この位置から撮影していると、説明は半分くらいしか聞き取れないほど。稼働中の工場内はいろんな作業音が響いていました。
手際よく分解し、パーツ毎に仕分けをする様子を間近で見せてもらいました。
家電リサイクル法によって、再利用できる鉄や銅、プラスチックなどは丁寧に分別する大切さも知りました。
少しでも別の素材が入っていることで、ゴミになってしまうこともあるようです。
人の手できちんと分けるには手間もかかるのですが、そのことが資源の再利用につながると言うことでした。
そして、エアコンや冷蔵庫に使われているフロンの回収の現場も見せてもらえました。フロンの回収には資格がいることも初めて知りました。
ところで、冷蔵庫の回収が一番増える時期って、ご存じですか。
「引っ越しやひとり暮らしが始まる4月!」。そんな風に思っていましたが、そうではなく8月が一番多いそうです。なぜなんでしょうか。ちょっと気になるお話でした。
次は車のリサイクル。
分別や解体によって資源再利用もしますが、パーツによってはまだまだ使えるものがあります。
そういったパーツやタイヤなどはオークションに出品したり、海外への輸出も行っているとのこと。
敷地内に山積みされた車の数にビックリしました。生徒たちも高く積み上げられた車の数に圧倒されていました。救急車もありました。
上の写真は、ヤフオクに出品するための撮影台。ここで撮影と保管が行われています。こんな裏側まで見せていただき、ありがとうございました。
最後の見学場所は、産業廃棄物の処理施設。
ここに集められたゴミは、一旦袋を開けて中をすべて確認するそうです。
中にはリチウムイオン電池や乾電池、ボタン電池なども混ざっていて、発火の原因になるとのこと。結構な量が混ざっているようです。
きちんと指定された分け方をして処分しなければ、火事の原因にもなることが分かりました。気をつけたいものです。
ちょうど16時になり、最初の部屋に戻ります。そこで、鈴木商会の若手社員さん4名に合流してもらい、グループ毎に聞いてみたいことをざっくばらんに質問できる時間を設けてもらいました。
「何でこの会社を選んだんですか?」「休みの日は何をしてるんですか?」「お給料は?」「資格って必要ですか?」という素朴な疑問をどんどんぶつけていました。
生徒たちの気になった事、しっかりと回答してもらい40分ほどの時間があっという間に終了となりました。
女の子グループでは「そのネイル、かわいいですねー」なんて話題も出ていたようです。
社員さんの青いヘルメットには、「フォークリフト」や「玉掛け」などなど、その人が持っている資格が表示されていているのも面白い発見でした。
約3時間の社会科見学。参加した生徒たちにとっても、いろんな事を考える時間になったようです。すべての行程が終了したのは17時過ぎ。外は真っ暗。あっという間でした。
鈴木商会の皆さま、そしてHASSYADAIの勝山さん、本当にありがとうございました。
皆さまのお陰で生徒たちも良い経験が出来ました。
今後も「ご安全に!」