金融機関と連携して行いました。
妹尾 克利
みなさん、こんにちは。
暴風雪警報は解除されましたが、朝は風が強く雪も降っていました。
他の地域でも、みなさん大変なようですね。明日には落ち着くでしょうか。。この雪の生活もあとちょっと!
さて、今日のブログは教頭の妹尾がお届けします。
金融機関と連携してネットトラブルの出前講義をしてもらったので、その様子です。
昨年は2年生の情報の授業で、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の方にインターネットトラブル(フィッシング詐欺やフリマサービスでのトラブル)についての出前講義をしていただきましたが、今年は1年生を対象に、現代社会の授業の中でインターネットトラブルのほか、成年年齢引き下げについての話をしていただきました。
世界的に見ても日本の「お金に関する教育」は遅れていると言われています。
一方、スマートフォンの普及とインターネットの高速化によって、今後ますます高校生でも暗号資産(仮想通貨)などを利用する機会が増えていくでしょう。
若い世代が認識不足によって悪徳商法や詐欺の被害に遭うケースが懸念されますが、社会のめまぐるしい変化に教科書の内容も追いつけていないのが現状です。
さらに、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げれられることによって、現役の高校3年生でも、親の同意がなくてもクレジットカードやローンの契約ができるようになります。
成年年齢が引き下げられる前は、18歳の人が親の同意を得ずに何か契約した場合には、「未成年者取消権」によって、原則として契約を取り消すことが可能でしたが、成年年齢が引き下げられると、一旦契約すると最後まで契約者本人に責任が生じてしまいます。
社会に出る前に学校教育の中でも正しい知識を身につけなければなりません。
講義の後のアンケートでは、印象に残った部分として「成年年齢引き下げについて」「詐欺は意外と身近にある」「詐欺などの対応法が知れてよかった」「未成年者取消権」「知識を持って慎重に対応することが大事」「フィッシング詐欺があることを知った」などの記述がありました。
また、今後どのような授業を受けてみたいかという質問には「投資、資産運用、金融に関わる法律について」という意見もありました。
出前講義当日は、朝日新聞、北海道新聞、テレビ北海道(TVh)も取材に訪れ、何人かの生徒は”囲み取材”を受けていました。(3月19日、TVhの「けいナビ」という番組で放映される予定です。)
今後も教科書の内容だけではなく、こうして企業の協力も得て時代に即した話題を提供しつつ、教員自身も学び続けることが大事だと痛感しました。