心からおめでとう!
高崎 麻美
3月5日、第55回の卒業式が執り行われました。
新型コロナウィルスの影響で、どのように開催するか今年も悩みながらでしたが、制限がありながらも何とか無事にこの日を迎えることが出来ました。
55期の保護者の皆様、関係者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
過ぎてみればあっという間の3年間だったかもしれませんが、在学中も含め、ここにたどり着くまでには、平坦な道のりではなかったと思います。
子どもたちが悩むのと同時に保護者の方も「何とかしてあげたい、何とかしなくては。」「でも、どうしたらいいんだろう。どんな道があるんだろう。」「このままで大丈夫だろうか。」などなど、心配や悩みは尽きなかったと思います。そして、みなさん不安や期待を寄せて本校に辿り着き入学してくれました。
この3年間も親子共々悩んだり、衝突したりした事もあったでしょう。でも、その分喜びや楽しみを共有できることも増えたのではないでしょうか。そうであると嬉しいです。
55期の保護者の方々は新型コロナウィルスの影響で、強歩遠足や北星祭のお手伝いに来ることが出来ず、他の期に比べてPTA同士の交流や、北星の楽しみを感じる機会が少なくなってしまいました。これはPTAの方々だけではなく、学校としても、とても残念で寂しいものでした。
それでも、みなさん各地域で応援してくれていたり、声をかけるとすぐに動いて協力してくださったりと、とても心強かったです。本当にありがとうございました。
これから、まだまだ子どもたちの人生は続きますが、ひとまずここで一区切り。本当に本当におめでとうございました!
今日はそんな卒業式の様子をみなさんにお届けします。
なんとか迎えることが出来たこの日。ギリギリまで開催できるのか、我々も正直ヒヤヒヤしていました。でも、無事にこの日を迎えられたこと。本当に嬉しく思います。
感染対策を講じての卒業式。校歌や讃美歌は歌わずに、行うこととなりました。
それでは、まず入場から。本校の卒業式は実に華やか。ドレス姿の子や、袴に着物、、この日のためにみんな準備してきたんですね。みんなの顔がいつもよりキリっとしていて、それがより一層凛々しく格好良かったです。
宗教主任の塩見より聖書朗読。
卒業証書授与です。
担任から一人ずつ名前が呼ばれます。こうやって名前を呼ばれるのも今日が最後。
担任は一人一人の名前を呼ぶたびに思いがこみ上げてくるでしょう。生徒は呼ばれた時に何を思うのでしょうか。
壇上で卒業証書をもらう生徒たち。思わず笑みがこぼれます。確実に3年間頑張ったという証です。
壇上の下では担任が待っています。みんな握手をしたり、抱きしめあったりしながら、感謝の思いを伝えていました。
担任が嫌になることや、ウザいと思う時も正直あったと思います。それでも、みんながこの日を迎えられる為に、そしてこれからの人生、素敵に生きていけるように担任はウザがられても関わるのです。たった3年間しかない高校生活。伝えられることはわずかかもしれないけれど、担任の思い、みんなに伝わったかな。
両クラスとも授与が終わった後に、生徒から担任と副担任に花束が贈呈されました。これには担任も嬉しさと恥ずかしさで、はにかんでいました。
そして、最後に集合写真。みんなリラックスした表情をしていますね。
その後は精勤賞と皆勤賞の授与です。今年は人数が多かったように思います。
この3年間、休まずに(精勤は休みが3日以内)学校にくること、当たり前のようで、とても難しく素晴らしいことです。
精勤、皆勤賞のみなさん、おめでとうございます!
続いて校長の平野の式辞です。
次は在校生のお祝いの言葉です。2年生の佐藤さんが話してくれました。
卒業生代表は中川くん。3年間の思いが溢れます。
冒頭に讃美歌や校歌は歌わずにと書いたのですが、教員からの歌の贈り物は、深い思いがあり、どうしてもこれは欠かさずに送りたいということで、マスクをつけて歌うことに。生徒も教員の顔をしっかり見ていて、互いの思いが伝わるような瞬間でした。
最後に讃美歌の奏楽があり、いよいよ3年生が退場します。
例年、退場する時に在校生が卒業生に花束を渡すのが恒例となっており、今年も在校生の花道が出来上がっていました。
後輩たちもたくさん3年生にお世話になりましたよね。「ありがとうございました!」と、声をかける姿があちこちに見られました。
式が終わった後は、保護者の方も一緒に集合写真を撮ります。
生徒たちも式が終わり、ちょっとホッとしたのか、卒業証書を手に笑顔でパチリ。
そして、遂に最後のホームルームです。
残念ながらB組の写真を撮ることが出来ず、A組だけになってしまうのですが、その様子がこちら。
小野澤からみんなへ最後のお願い。
それはみんなで手を繋いで「卒業おめでとう!」とやりたいとのこと。
実は入学式の時に「これから頑張るぞー!」とやりたかったそうなのですが、緊張のあまり忘れていたようです。3年越しの夢が叶いましたね。
55期のみんな、卒業おめでとうございます!
これからの人生、楽しいことよりも大変なことのほうが多いと思います。厳しいことにもたくさん立ち向かっていかなくてはいけない時がきます。
それでも、この3年間ここで過ごしてきたこと、学んだこと、そして北星余市を卒業したということに誇りと自信を持ち、これからの人生歩んでいってください。挫けそうになった時、余市で頑張ったことを思い出してください。辛くなった時は余市で出会った仲間たちに助けてもらってください。そして、寂しくなった時は学校に来てみてくださいね。変わらない顔ぶれが待っています。
これからみんながどんな人生を歩んでいくのか楽しみにしています!みんなのこれからを応援しています。いってらっしゃい!