1年研修会に向けて、生徒会執行部はどのような思いで準備を進めていったのか。イチケンに同行した本間先生の三部作。前編です〜。
随分、遅くなりました。1週間前にあった1年研修会のご報告です。
あのですね、タイトル、星マークなんかついちゃって、とても楽しげですが、内容は楽しくはないので、そういう期待はしないでください。
いいですか。繰り返します。今日のブログに楽しさはかけらもありません。いたって、真面目です。1年研修会に向けて、生徒会執行部がどのような思いで準備をしていくものなのかが訥々と語られています。
そんな今日のブログは、同行した本間先生に書いてもらいました。へぇ、北星余市にもこんな真面目な先生がいるんだねーって感心しながら読んでいただければ幸いです。
さ、はりきってどーぞー!
というわけで、本間です。
6月18日(木)19日(金)の1泊で、余市から車で2時間半の大滝村まで、イチケンに行ってきました。
この研修旅行、現役の生徒である生徒会執行部が企画・運営をおこなっているのです。
現51期執行部も、4月上旬からコツコツと、このイチケンに向けて準備を進めてきたのでした。
イチケンを題材にして、放送局が5年前に制作した映像作品「団結」を生徒会執行部全員で見ました。先輩たちが作った映像の中には、北星余市の「イチケン」のもつ意味がたくさん含まれています。
「自分たちが1年生のとき味わったものの中に、こんな意図があったのか。先輩たちはこうしたものを用意してくれていたのか」と衝撃を受け、さらにイメージを深めるために下見を兼ねて現地で生徒会合宿をおこない、帰ってきてからも日々放課後の話し合いを積み重ね、リハーサルを経て、この日を迎えました。
朝はバス集合ですが、その点呼から、執行部がおこないます。この2日間は、担任も「お客さん」状態でポケ〜っとしています(笑)。全てが執行部の指示のもとに進んでいくのです。
執行部にとって、自分たちの目指す「イチケン」がある。そもそも、自分たちはどんな「イチケン」を目指すのか。1年生にこの2日間で、どんな経験をしてほしいのか。何を知って欲しいのか。そしてそれを自分たちがやってのけるために気をつけないといけないことは何か。
イチケンは執行部で企画・運営をおこなう。そのためには1年生に協力してもらうことがたくさんでてくる。また、指示を聞いてもらわなければならないことがでてくる。協力してもらえる、聞いてもらえる関係をイチケンまでにいかに築き上げるか、ということが、執行部の準備の中に含まれるのです。
執行部というのは「教員」ではありません。先輩ではあるけれど、1年生と同じ「在校生」です。我々「教員」とは違う、1年生との関係の築き方、関わり方、が、あるのです。我々教員であれば、もしかしたら簡単にできることであっても、彼らには難しいことや、また、その逆のことがあるのです。
4月に新入生が入ってくると、執行部はまず彼らの「名前と顔」を覚えます。早く覚えたい子は、1年担任からクラスの集合写真をコピーしてもらい、名前を書き込み、それを見たり本人に話しかけてみたりしながら、覚えていきます。入ったばかりの1年生は、「自分の名前を覚えてくれている」ことだけでも、少しの安心感をもってくれたりするのです。
そしてクラス担当(全クラスに「クラス担当」の執行部がいます)を中心に、1年生のクラスの様子や1年生で気になる子(まだまだ落ち着きのない子、クラスに入りにくそうな子、休みがちな子、等々)や変化なんかの話をしながら、その子そのクラスにどういうアプローチをかけるか、を、具体的に考えていくのです。
そうやって1ヶ月かけて少しずつ執行部と1年生の関係ができてきた頃に、この「イチケン」が、あるのです。
ああ、原稿を書き出したら、いろんな思いがワーっと出てきてしまい、文章が長くなってしまいました。
ま、そうやって迎えたイチケン。
バスは無事に出発し、お世話になる宿泊施設に到着です。まずは施設の方から、利用上の注意事項の説明があったところで「イチケン〜前半〜」を終わります(笑)