みんなで創りあげる、学校行事 2024.9.6

「ノーモア ヒバクシャ会館」に行ってきました

総合講座「沖縄と平和」で、そのほか希望者も募って、札幌にある「ノーモア ヒバクシャ会館(https://h-nomore-hibakusha.org/ )」に行ってきました。1945年に広島あるいは長崎に落とされた原子力爆弾で被ばくし、その後北海道で生活するようになった方々が集まれるようにとつくられた場所です。

5歳の時に広島で被ばくされた方のお話を伺うことができました。幼かったので当時の記憶というほどのものはあまりないけれど、と前置きをされながら、色んなことを話してくださいました。

原爆でお姉さんを亡くしたこと、目に見えない放射線のある外で遊んでいたこと、その影響かこれまで8箇所も手術を受けたこと、原爆投下から数年後に突然お父さんを亡くしたこと、広島から秋田に引っ越すと、同級生(小学生)から「そばに寄るな」といじめられても親にも言えなかったこと、生き残った家族が離れ離れで生活する時期のあったこと、北海道に引っ越してからは被ばくを隠して生活されていたこと、ヒバクシャであることを理解してもらうのも大変であること、それでも2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故の後に子どもの被ばくを心配している母親たちをみて自身がヒバクシャであることを名乗るようになったこと、自身の経験を話した時に「ヒバクシャなのになぜ結婚して子どもを生んだのですか?」と質問されたこと、現在起きている戦争のこと…。

お話を伺った後は資料の展示室へ。

投下された原爆によって焦げたり変形した物や当時の様子のわかる写真、説明文などをじっくり見つめ、帰ってきました。

中にはもちろん、目を背けたくなるようなものもありました

でも、子どもたちはしっかりとそれらを直視していたように見えました。

目を背けたくなるようなものの中に、確実に、今私たちの生きている世界と繋がっているものがあり、それと向き合うためには、それらを直視せざるを得ないのだと思うのです。 

                                                         本間涼子

        

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