みんなで創りあげる、学校行事 2018.3.16

3月3日 卒業式

第51回目の卒業式が執り行われました。

あれから2週間が経とうとしています。もう2週間。まだ2週間。どちらにせよ、当たり前にいた51期のみんながもう学校にはいない。本当に卒業しちゃったんだね。
卒業する日を願っていたはずなのに、卒業してこれから新しい世界にいくことを応援していたはずなのに、高校生活は3年間しかないと分かっていたはずなのに。
それなのに、今喜ばしい気持ちと寂しさがあるのはなぜだろう。これからの君たちを応援しているのに、あの日のことを思い出すとまた涙が出てきそうになるのはなぜだろう。
2週間経って、新しい生活が始まっている人もいるかな?久しぶりの地元でゆっくりしている人もいるかな?これから、何をしようかまだ悩んでいる人もいるかな?
卒業式を振り返るにはまだ早いかもしれない。でも、3年間や人によっては1年間、2年間だったりするけれども、ここで頑張った君たちは本当によくやりました。3月3日にそれぞれが流した涙や感じた思い、それは単に「卒業したから」という思いだけのものではないと思います。北星余市に辿り着くまでの道のり、入学してからの気持ちの変化や不安、その中でもがき苦しみ、でもその度に立ち止まり考え、歯を食いしばり、自分自身と戦ってきたこともあったでしょう。あの3月3日の日は、1人1人がそれぞれに積み重ねてきた時間が作り上げたものだと思います。

苦しんで悩んでいたのは、子どもだけではなく親御さんも同じだと思います。我が子をどうしたらいいのか、何かしてあげたいと思いながらも、どうしていいか分からず、なんて声をかけたらいいのかも分からない。でも、何とかしてあげたい!そんな気持ちの繰り返しだったのではないでしょうか。もちろん、入学してからも不安は尽きなかったと思います。ちゃんとご飯を食べているのか、洗濯など出来るのだろうか?と生活のことから、何もかも気が気じゃない日々もあったのではないでしょうか。子どもから電話が来れば何事かと不安になり、その声の様子に安心したり心配したりした時もあったのではないでしょうか。
保護者の方々も、3年間本当にありがとうございました。そして、心の底からご卒業おめでとうございます。
親子共々、戦い抜いた日々はこの後の子ども達にとっても、親御さんにとっても必ず糧になる時がくるはずです。
私たち大人はこれからが大変だということも十分承知です。しかし、北星余市を卒業したこと、それを誇りに思い自信とし、これからを生き抜いていってください。

前置が長くなりましたが、ここからは当日の様子をお届けしたいと思います。
卒業式当日の生徒達の表情、是非見てみてください。
あ、最初に言っておきますが今回は長いです。とても。


卒業式当日、いつも通り職員室では先生たちの朝の打合せが始まります。そして、担任の塩見先生と菊地先生からの挨拶。
塩見先生は1年生から、菊地先生は担任交代などもあり3年生から担任になりました。2人とも言葉は少なくても、心優しく生徒たちを見守っていました。_MG_1012_R
素敵な衣装を身に纏って登校してきた生徒たち。教室に集まりわいわいがやがや。
服装が変わると顔つきも違って見えるから不思議です。服装が違うから、、ではなくて、きっと今日この日を迎えるまでのみんなの気持ちが表情に表れていたのですかね。写真 2018-03-03 8 56 33_R
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そして、最後の朝のホームルームが始まります。
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時刻は10:00
妹尾先生の司会で卒業式は始まりました。
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讃美歌を唄い、理事長からの挨拶があり、いよいよ卒業証書授与の時がきます。
担任はクラスの子の名前を呼ぶのはこれが最後です。もちろん、生徒たちも担任からここで名前を呼ばれるのはこれが最後です。
1人1人名前を呼ぶたびに先生たちは何を思うのでしょうか。また、生徒たちも何を思うのでしょう。
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名前を呼ばれ、順番に壇上に上がり、卒業証書を手にした時。卒業証書の横に書かれた自分の名前を見た時。それはこの場所で、この瞬間にそれを手にした人達にしか分からないものがあります。1人1人思うことや感じ方は違うと思いますが、ここ北星余市を卒業したということ。改めて実感したのではないでしょうか。うん、みんな卒業したんだよ。頑張ったんだよ。_MG_1213_R
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3年A組の卒業証書授与が終わった後、担任の塩見先生へとクラスから花束の贈り物が。
こうやって思ってくれている生徒たち。この3年間の思いを伝えます。
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壇上で校長の平野先生と抱き合う生徒。この笑顔がこの日を迎えられた事の喜びを物語ってくれているような気がします。_MG_1345_R
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菊地先生の前に担任をしていた2人も生徒達に呼ばれ花束を。みんなにとって全員が大事な担任です。
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卒業証書を手にしたみんなの顔、忘れられません。伝えたいけれど伝えられない、伝えきれないという感じでしょうか。。
ただ一つ言えるのは、みんな最高に素敵だったということ。
平野校長の式辞に、在校生からのお祝いの言葉、そして答辞へとうつります。
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「ここは、人を変えてくれる場だと思う。勉強なんて、学校に行かなくてもどこでもできる。けど、人と関わっていく事でここまで変われるのは、ここ北星余市しかないと思う。」と語ってくれた生徒。
北星余市に行かなければ分からなかったこと、気がつかなかったこと。3年間、ここで過ごしてきたからこそ分かること。それが詰まっています。
聞いている生徒たちの心にも響きます。北星余市で過ごした数々の思い出、その時に感じた思い、今、その瞬間瞬間の記憶が巡っているのでしょう。
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そして、先生達から卒業生に唄を贈ります。
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さみしさに沈んだことや 苦しみに悩んだことが 
明日からの生きる力に なってゆくだろう
雨・雨・風・風
吹き荒れてみろ
そんな時こそ 俺たちは
また強くなってゆく

「嵐」という歌詞の一部分です。
そう、卒業したあなた達はこれから強くなっていくんですよ。
これから強く生きていく為に、ここ北星余市で力をつけていったんですよ。

そんな卒業式も最後は全員で校歌を歌い幕を閉じます。全員で唄うのもこれが最後です。
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北星余市の卒業式では、退場の時に後輩たちや寮母さんたちが沿道を囲み花束を渡します。
残念ながらその写真は撮れなかったのですが、花束を抱え涙混じりの笑顔を見せながら職員室や廊下に居る生徒達の顔を見たら、最後の最後までみんなにとって素晴らしい式になったのだと思いました。
最後には体育館に集まって、本当に最後の最後の集合写真を撮っていました。もちろん親御さんも一緒に。
我が子が卒業したことの安心感や嬉しさ、一緒にこの体育館で卒業式を迎えられたこと、迎えるまでの日々。私なんかが言い表せられない、言い表してはいけないことのような気がします。
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伝えたいことはたくさんあります。
でも、あえてこれだけにしておきます。
みんな改めて卒業おめでとう!!本当に本当におめでとう。
これからのみんなの人生が素晴らしいものになるようにと私たちはいつでも願っています。
それには困難や苦しみが伴うかもしれません。でも、北星余市でやり抜いたことを忘れないで。自分を信じていってくださいね。

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