ほんとうにほんとーーーうにお疲れ様でした!
みなさん、こんにちは。
強歩遠足の疲れも癒え、火曜日から生徒達は元気に登校しております。次の日には余市駅近くで行われていたお祭りに行ったそうで、、若者の回復力はすごいなぁ。
さて、何回もお伝えしている通り9日には強歩遠足が行われました。
札幌や道内でも離れたところから来てくれた方、それに道外からも多くのPTAの方がお手伝いに来てくれました。
毎回、思うのですが本当に本校のPTAの方達の力ってすごいです。PTAの方達がいないと多くの事が成り立ちません。強歩前日から来てくれて準備して、当日は生徒の為にうどん作り、各関門でも飲み物や飴を配ったり愛のある声かけをしてくれて生徒達を励ましてくれます。生徒達の為だけではなく一般参加する子ども達の為にと「がんばりましたで賞」というミニ賞状やらを作ってくれたりした方も居て、本当に本当にPTAの皆様には頭が下がります。
改めて本当にありがとうございました!
そして、毎回強歩遠足は不思議な行事だなぁと思います。
全校で行う行事なのに、歩くのは個人個人。自分との戦い。「いやだー、めんどくせー」と言いながらも、なんだかんだみんな完歩を目指す。道中で今まで話したこともない、学年も違う人と声をかけあって、そこで一踏ん張り出来たり、先にゴールした子がまだゴールに着かぬ仲間のことを思いながらまだかまだかと心配しながらも到着を待っている人がいて、歩いている子もゴールで待ってくれている仲間達のこと思い重たい一歩を踏み出し、その一歩がゴールへと繋がっていく。。
1人なのに1人じゃなくて、みんなで作り上げるもの。作り上げるというか、気がついたらそうやって出来上がっていたもの。
歩くのは1人1人のことなのに、いつの間にか1人1人ではなくなっている。
30.50.70キロをそれぞれ自分たちが決めた距離をただひたすら歩く強歩遠足という行事。
ただ、歩くだけという行事の中に1人1人の思いやたーーーくさんの思いが色んな場面に詰まっています。
どこかで誰かが誰かを思っているし、その誰かもまた誰かを思っている。強歩遠足ではそんな人を思う気持ちが溢れているなと思います。
ただ歩くだけの強歩遠足。しかし、ただ歩くだけでもない。
今日はそんな素敵な強歩遠足の様子をお届けします。
みんないい顔してます。その場に居ると表情や雰囲気でなにか伝わってくるものがあるんです。
完歩した人も完歩出来なかった人も、本当に本当に心の底からお疲れ様でした。
70キロスタート組は深夜0時に小樽駅から出発します。
まず、小樽駅に着いてビックリ!生徒の数より保護者の数の方が多いのではないだろうかと思うぐらいの人が居ました。
我が子がスタートするところを見届けようと来た人。何年も前に我が子が卒業したけれども、同じく頑張っている生徒達を応援しようと駆けつけてくれたPTAOBの人たち。こうやってみんなに見守られているんですね。
夕方まで大雨で昨年の強歩が思い出されましたが、この頃には霧雨程度の雨になっていました。
さーて、生徒会執行部も集まり、いよいよ70キロスタートです!
みんなちゃんと寝たのかな?この時間に出発すると、朝方に眠くなってくるんですよね。。体力も必要ですが睡魔との戦いにもなります。
円陣を組み気合いを入れて出発しました。
50キロ組は学校からスタートです。ここで小樽から頑張って歩いた70キロ組と合流します。
2年A組担任の安河内先生が生徒と撮った写真を送ってくれました。ここではまだ小樽から歩いて来た生徒達も元気そうですね。50キロは朝方の4時から歩き始めます。
朝の9時半に隣町の仁木町の銀山という場所で30キロ組と合流、つまりここで全員が揃うわけです。
この時には小樽と学校から歩いてきた生徒はもうヘロヘロだったりします。
銀山からが全員にとっての強歩遠足のスタートです。
生徒会が出発集会をして、さぁまたここから一踏ん張りな時間が続くわけです。
さて、その頃学校ではPTAの方々が朝から大忙し。
ゴールしたみんなに振る舞ううどんの準備や、各関門に持っていくお茶などの準備に追われていました。
我が子を思いながら、、みんなの頑張っているであろう姿を思い浮かべながら、、
調理室ではうどんの準備バッチリです。毎年、私も職員室でこっそりいただくこのうどん。これがまた美味しいんです。ほんとうに。
我が子は今どのあたりに居るのか、ちゃんとご飯は食べたのだろうか、寒くないだろうか。。考えればきりがないですよね。そりゃあ心配になる気持ちは分かります。準備の合間にも連絡は欠かせません。
みんなが目指すゴールの学校ではこんな素敵なゲートが待っていますよ。そして、そのゲートの上には各クラスのクラス旗が飾られています。ここで、みんなの帰りを待っています。
時刻は15時になる頃。
先頭集団が間も無く学校に到着するとの連絡が入りました。
なんだかみんな清々しく、歩く前とは一味違う顔つきになっているから不思議です。
生徒会執行部のスローガンである「十認十色」と書かれた幕を掲げ先頭集団一歩一歩と歩き続け無事にゴールしました。
ゴールした後にはうどんだけではなく、PTAOBの方が作ってくれた完歩の証の「完歩りんご」も用意されています。これも朝から学校に来て、りんごにつける旗の作成をしてくれているのです。何年経ってもこうして応援してくれる気持ち。有難いです。
先頭集団がゴールしても、もちろんまだまだ生徒は歩き続けています。
初めての強歩遠足でヘトヘトになっている子。ゴールはいつになるんだろうかと思いながら歩いている子。それでも諦めずただひたすらにゴールを目指している子。友達と楽しく歩いている子。たまたま同じペースで歩くようになってお互い初めて話して仲良くなった子。くじけそうになりながらも自分で決めた距離を歩ききろうと頑張っていた子。
思うことはそれぞれ違っても目標はただ一つ。完歩したい。
各関門にはPTAの方々がお茶や飴を用意して待ってくれています。このお茶や飴、ただのお茶と飴ではありませんよ。みんなの愛情が詰まったお茶と飴なのです。
関門で一休みしたら、あとはまた自分の足で歩くのみ。
自分自身を奮い立たせ、仲間と励まし合いながら歩きます。
そして、また学校に戻ってみると続々とみんな学校に到着していました。
この日はとても寒く気温が10度くらいでした。暑過ぎも大変だけれど、さすがにこの気温は寒い寒い。。
ゴールでのうどんが余計に身と心に沁みます。
玄関ロビーではみんなうどんを食べながらストーブの前で暖をとります。
うん、そりゃこうなるよね。思う存分ゆっくり休んでね。
そんなこんなで時刻は18:30頃。
学校でみんながみんなを待っています。あの人やあの人を思いながら、、
そして、遂に最後尾が見えてきました!みんなの辛そうな顔。でも、あとちょっと。
こ〜んなたくさんの人が最後尾の到着を待っていてくれていました。
みんな調理室や玄関から顔をのぞかせ「おかえり〜」って温かいですね。
こうして今年の強歩遠足は無事に終了しました。
なんなんでしょう、、毎年この強歩遠足を見ているとなぜだか泣きそうになります。
ただ歩くだけの強歩遠足とはいえ、そこにはやはりたくさんの人の思いが詰まっているからだと思います。
どこかが欠けたらこの行事は出来ないと思います。そうやって思って動いてくれる人たちがいる。協力してくれたみなさまには心より感謝申し上げます。
みんなにとっての大事な強歩遠足となりました。