みんなで創りあげる、学校行事 2018.7.10

弁論大会〜自由の部〜

みんなそれぞれの弁題で語ってくれました。

みなさん、こんにちは。
本校の1学期の授業も今日で終了です。「わーい、夏休みだー」と喜ぶ前に明日から3日間期末テストがあります。これが終わらないと帰れないですからねー。みんなテスト勉強頑張ってね。

さて、昨日お伝えした弁論大会の様子ですが今日は自由の部で登壇してくれてた弁士達をご紹介します。
自由の部に出てくれた生徒は6人です。では、どうぞー。


トップバッターは1年生。初めての弁論大会。
名前を呼ばれてガチガチになりながらも胸を張って背筋をピンと伸ばして壇上に向かいました。
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この子は昨年最優秀賞をとった子です。2年連続の登壇です。
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聴衆の生徒達もいつもと違う表情で前を向き、弁士達の思いや言葉や顔に目や耳を傾けます。
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そして、自由の部の最優秀賞に選ばれたのは2年生の牧野さんでした。
弁題は「ライフスタイル」です。彼女が言う「ライフスタイル」とは。。
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こちらも快く原稿を載せていいよーと言ってくれたので、お届けします。


残念ながら、素直で真面目な人ほどやられていく。

小学生のころ授業中椅子から立ってはダメだと言われて、昼休みですら椅子から動いてはだめだと真面目に考えていた。
こうしてずっと見えない鎖で椅子に縛り付けられているような感覚がもうこの頃には身についていた。

「人に迷惑をかけるな」と言われる。

すると人に頼ることイコール人に迷惑をかけることと思ってしまい、頼ることをしなくなった。

こうして素直で真面目な人はどんどん追いやられていくのだ。

自由になると思っていた中学生になってみると逆にさらにひどくなった。
ポニーテールの高さも決められ、眉毛をいじるのはダメ。
男子に髪型を「ツーブロにするな」と叱っている先生がツーブロだったり、バカだと思った。

「それはどうしてなのか?」と聞いてもみても
「規則だから」としか返ってこない。

結局何もわからない、理解してもらえない状態から飛び出すには反抗するしかなかった。

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学校サイドはそうした子どもの気持ちを理解するどころか、ただただ押し付けるだけ。
過ごしやすいように出来ている決まりが、基準が先になり個人の性格を勝手に作ろうとしているのだ。

誰のためなのか?

それは本人のためではなくて、管理しやすくしたいから・・・私が逆の立場なら、その人を納得させるなんて面倒くさくて、「規則だから」で済ませるだろう。

このとき今まで感じていた学校への不満が腑に落ちた。

そうして素直で真面目にものごとを捉えてしまう子どもたちは、自分で考える事すらやめてしまい、自分のやりたいことすらわからなくなるのだ。
やみくもに規則を押し付けることが、子どもからやりたいことを奪っていくということに気付いているのだろうか。

この間も命令にただ従うだけの選手を育てていた、某大学のアメフト部がマスコミに取り上げられていた。
この問題ではやりたい事がある若者の将来が大人の都合で奪わてしまった。

このことに気付いたのであれば、これからどうすればいいのだろうか。

私は「考え方を変える」ということしかないと思う。

しかし、考え方を変えるということはとても難しいと今回感じた。
私自身変えようにも、ながらく管理される教育を受けてきたので、それが身についてしまって、考え方を自ら作っていくというスキルがとても貧弱なのだ。嫌だった管理される教育にやはり影響をうけていることがショックだった。
であればいろいろな情報を集めるしかないと思って調べてみた。

まず1つのことばに行きついた。

「こちらが正しいとかあちらが間違っているということは必要ない。その間にこそ答えがあってもいい」

こうした考え方はいままで誰もおしえてくれなかった。

納得していないのに「あなたが悪いのだから謝りなさい」と言われることが多かったが、ただ謝るのではなくて、問題について話し合うことが大切だということがわかって、すこし心が軽くなった。

頑固な性格から人の意見を聞こうともしない所があったが、気をつけて人の意見を聞いて、理解して、受け入れなければとも考えた。
否定から入るのではなくて、一度受け止めてみる時間を持つことで自分が楽になることもわかった。

好きものは好きと言って、尊敬する人ができたら、その人に近づくためにその人の真似をした。
なんでも一度は体験する・やってみるということが大切なこともわかった。

ふりかえってみれば、私は小さいころ、駐車場で走り回っていて「はしったらダメ」と言われて、なぜダメなのかよくわからなかった。
車にひかれてはじめて「駐車場で走ったら車にひかれるからダメ」ということが身に染みてわかったのだ。

逆に、今は何かが起こる前にできないようにするリスクを恐れ、危険から目を離し、遠ざける。
そうすると体験したり、考えたりすることがまた出来なくなり、最終的にやりたいこともわからなくなるのだ。

素直で真面目な人はやられていくと述べたが、それはものごとを適当に流すことができず、つきつめて考えていくから、いろんな事が起こるし、面倒くさいし、辛い事も起こるということだ。

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だが、得るものは大きい!!

これまで自分を変えようとして、いろいろな考え方があることに気づいて、すこし世の中が広く見え、変わることができた。

それを続けるために、私は海外に行ってみたいと思っている。そこには日本にはない、全く違った考え方・体験があるはずだ。

今は何も決まっていないが、やりたいことはたくさんある。

常に変わることをおそれずに、進んで行きたい。


素直で真面目だからこそ考えられたこと、気がつけたことがいっぱいあったんじゃないかな。
それはとても苦しくて辛い思いもしたかもしれないけれど、そうやって考えることの出来る自分を大切にこれからも歩んでいってほしいと思います。
そして、その先に見えたものがまたあったのなら、、それはとても素敵なことですね。
みんなのこれからが楽しみです。

2日間にわたって行われた弁論大会。12名の弁士のみなさん、お疲れ様でした。
大勢の人の前で自分の考えや思いを語るって恥ずかしかったり、怖かったり、とても勇気のいることだと思います。人前が苦手な私からしたら全校生の前に立つだけで緊張してしまいます。でも、そんな気持ちに打ち勝ち堂々と語ってくれた弁士のみなさん素晴らしいです!
この弁論をやるにあたり一生懸命原稿を考え、読む練習などもたくさんしたことでしょう。向き合った時間はとても貴重で大切な時間になっていくと思います。
来年は誰があのステージに立つのかな?今から楽しみです、うふふ。

 

 

 

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