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「北星学園余市高等学校の2017年度1年次入学者数(5月1日)について」を受けて

北星学園余市高等学校
校長 平野 純生

 私たちの母体である北星学園から「北星学園余市高等学校の2017年度1年次入学者数(5月1日)について」という文書で、5月1日現在の在籍者数が存続の条件となる70名を超えている状況を受けて「改めて『北星余市高校維持の3条件(*2)』を確認し、余市高校を維持する取組みを進めてまいります」という発表がありました。

 本校HPのお知らせ(4月5日)でお伝えした通り、2015年12月に本学園理事会が募集停止の検討を始めたところ、皆さまの署名活動等の応援により再検討という決定がなされたことも含め、この間、Facebook等SNSを中心としたインターネット上で、あるいは口コミで本校の存在を広めていただき、本校教育を潜在的に求めていらっしゃる方達にお伝えいただいたことの結果であると、深く深く感謝しております。

 このことをきっかけに本校教育にご理解をいただいた皆様、地域の皆様、繋がりをもたせていただいている諸団体の皆様、善意ある報道各社の皆様、在校生、寮下宿管理人、卒業生、PTA、卒業生の保護者、祈ってくださった皆様のおかげです。誠にありがとうございます。

 不登校や非行、高校中退等、なんらかの事情でこの学校を選び、多くの「救われた」「この場所があってよかった」と言ってくれる卒業生たちの声を胸に刻みながら、来年度の春もまた、70名以上の生徒を迎え入れ、その翌年度にもこの教育の灯を繋げていけるよう、最大限の努力をして参りたいと考えております。

 成績や欠席日数や年齢や過去の経歴を問わず、子どもたちの未来にかける思いを大切にし、全日制普通科高校としてカリキュラムを組み、地域住民の方に寮下宿を運営して子どもたちの生活を見ていただき、学校と地域住民と保護者の三者で子どもの成長を見守り、人との関わりの中で生きる力を蘇らせる、日本でも稀な高校として、細々とでいいから存在し続けていきたいと思います。

 

皆さまへのお願い

 今年度入学生が増えたことは、まさに広報の力によると考えております。従来からの入学者アンケートを分析したところ、テレビや新聞、SNS等インターネットで本校を知ったという方が増えております。

 みなさんが、従来、FacebookやTwitter等で本校の情報をシェア、リツイートしてくださったことはとても影響が大きく、今年度も応援の気持ちを乗せてシェアボタン、リツイートボタンをクリックしていただければ、本当にありがたく思います。

 また、報道各社等メディアの皆さまにおかれましても、この決定がなされた後も、本校教育、子どもたちの成長にご理解と関心を寄せていただければ大変嬉しく思います。

 繋がりを持たせていただいている諸団体の皆さまにおかれましても、今後とも本校教育の特徴をご理解いただき、必要とされる方に本校の存在をお伝えいただければ大変嬉しく思います。

 私たちは北星学園内の一高校であり、高校は子ども達のための場所でありますが、皆さまの力添えあって存在できるものであります。つまり、皆さまと共につくり上げられている学校であると感じております。ぜひ、本校の存在が灯し続けられますようご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

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