北星での経験は一生に残る。

私は小学校から虐めや学校に居づらさを感じ、中学校までの間は不登校でした。一日中ネットを見るか、同じ不登校の友達と遊び、日常をやり過ごすような生活をしていました。

中学3年の秋に、高校生になる実感を薄々感じ始めた頃、母に新聞の記事で見つけてきた北星余市高校の説明会に一緒に行かないかと誘われ、何となくの気持ちで参加してみると、生徒の自主性を尊重しているように感じる学校だと感じました。自分には家から離れ遠方である北海道で生活する事で何かが変えられるかもしれないと思い、この学校に行く決意をしました。

北海道に行く前はワクワクとした気持ちでいましたが、入学式の前日から一気に不安が押し寄せてきて、当日は途中参加で精一杯の状態でした。ですが、先生方や同級生や先輩のサポートのおかげで最初の困難を乗り越えることが出来ました。

そして唯一の救いだったのは寮での生活でした。まず、早くに知り合いを作れるところと寮母さんという相談相手がいるところです。ただ、最初の1年間は友達はいても長期休みに入ってしまうと、学校に戻らなければいけない時は本当に辛かったです。

後から周りに聞くと、数ヶ月経ってから、1.2年経ってから生活が楽しくなったと、人それぞれでした。
学校だけの経験が全てでは無く、アルバイトをして人間関係を広めるなど自分の居場所を見つける方法は様々です。高校生の時間は長いようであっという間だという事が、卒業してからじゃないと分かりませんでした。まずは自分のペースで楽しむ事を一番に高校生活を送れる事が大切だと思います。

卒業してから高校生活を振り返ると、本当に良い環境にいたのだと実感します。そこでしか出来なかった体験が沢山ありました。

不登校や家庭環境などで悩んでいる人たちへ。
決断する勇気は必要ですが、北星は助けてくれる人が沢山いる環境なので、これから先のことが分からなくなったり不安ならこの学校に行く事は一つの選択として考えてみてほしいと思います。