実生活について
実生活について
私は北星余市に入学する以前は人の目を気にし、思い込みが激しく、明るく振る舞いながらも毎日不安にかられていました。
中学の先生…思い返せば反発もしましたが、やはり教師や学校の考えに押さえつけられて、それを無意識に受け入れていたように思います。友達が知らぬ間に自分から離れていったり、嫌がらせもうけました。何があっても堪えて強がっていました。今考えると誰かの力になりたい、自分の思いをはっきりと言える人になりたい、という強い気持ちがあったと思います。
北星余市高に入り、やったことのない何かに挑戦すれば、自分を変えられる、弱い自分と向き合える、という思いが生まれました。それを気づかせてくれたのは先生と友達でした。本気で心配し、いつでも話を聞いてくれる。それでいて一緒にバカになれる先生や仲間にたくさん出会いました。
弁論大会、ヨサコイ、生徒会執行部、校内ライブ参加、友達と同好会をつくり、海が近くなければできないヨット部に入り、すごくすご~くやりたかった合宿も体験しました。
私は今大学に通っています。入学して1年が経ちました。でも悲しいことに、北星余市での学校生活のように、誰かと協力して何かをやりとげたり、うれし泣きしたり、誰かに感動させられたり、自分の変化を感じられる瞬間は全くありませんでした。私が大学に期待をしすぎていたかもしれません。
やはり北星余市が違うんですよね。北星余市にいると、自分から動き出さなければ何も始まらない、そんな思いをいつも持っていられました。友達づくりにしても、各行事にしても、人まかせにしたり、誰かの真似をしては自分だけが感じられる新しい気持ちや、達成感は絶対に生まれません。
私は中学時代、嫌われたくない、一人になりたくないという思いが先に行って、結局は流されたり、気持ちを押し潰して生きていました。でも人は変わります。私は今、思ったことを包み隠さず言えるようになりました。でも自分が思ったことを相手に伝えられるようになった今、北星余市と今の大学のギャップを未だに受け入れられません。相手に伝えることができても、相手に聞く姿勢や受け入れる姿勢がないと、気持ちというのは伝わりません。
私の大学ではほとんどの授業で、無駄話が止まないことがあります。真面目に勉強をしに大学に来ている人は、ごくわずかだと思います。本当にバカバカしいです。私はこのような人の中に、自分の心の許せる人を見つけることができずにいます。(一人もいないわけではありません!!ボランティアやサークルなどでできた仲間もいますよ??)
北星余市にいれば、うるさい人がいれば気にせずに注意できたし、後先のことは考えずに、その人のために何かを言うことは容易いことでした。でも、格好ばかり気にする若者の中に入ると、自分の持っているはずの勇気がグ~ン…と減少してしまいます。そう考えると、私は北星余市にいるときのように毎日輝いてはいないと思います。
しかし、私が感じているこのギャップやこの窮屈さ。北星余市に行かなければ絶対に感じることのできなかったものです。余市でたくさんの感動をもらっていなかったら…私は自分を嫌いなまま、弱い自分のままでした。大学に行っても、チャラチャラして何も考えずにいたかもしれません。今私が感じているモヤモヤした気持ちは、成長の証じゃないでしょうか?
私は、自分を変えてくれた北星余市高校が大好きです。
今後も陰ながら応援し、自分自身を変えられる力を持った素晴らしい後輩たちを見守っていきたいです。
北星学園余市高等学校
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