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実生活について

卒業生からのメッセージ

得たものは、人を信じることと人と気持ちを分かち合う喜び

私が北星余市で得たものは、人を信じることと人と気持ちを分かち合う喜びです。卒業して2年経つ今では北星余市をはじめとする余市町は私にとって第二のふるさとです。

北星に来る前、学校の雰囲気になじめず不登校になり、自分は誰からも必要とされない邪魔な存在だと思っていました。

そんなとき親戚の紹介で北星余市に出会いました。父親と一緒に北星に見学に行くとき私は北星に行くつもりは全くありませんでした。ですが北星の待合室で田中先生と面談しているとき、ここに来れば私自身変われるかもしれないと思い、思い切って北星に来ることを決めました。

北星での生活が始まり、個性の強い子やとにかくいろんな子がいて正直戸惑ってました。しかしその中でも転校して早々緊張してうつむいてるだけの私を優しく向かえ入れてくれる友達が何人かいました。こんなことは生まれて初めてだったので、私はとても嬉しかったし、すぐに環境に馴染むことができました。

味方になってもらえる人が北星にはたくさんいた

いろんな困難もありましたが、北星で私は本当の友達と呼べる友達に何人か出会うことができました。

「生川ちゃんがいてくれてよかった。友達でいてくれてよかった。」

Mちゃんの相談に乗ったとき、Mちゃんはそう言ってくれました。私自身が必要とされる存在になれたことに本当に嬉しかったということを覚えています。それまで本当の友達がいなかった私にとって、それははじめての経験でした。

人間関係においての困難も当然ありましたが、下宿のおばさんが力強く励まして下さったり、担任の先生が真摯に話を聞いて下さったりして乗り越えることができました。味方になってもらえる人が北星にはたくさんいたと思います。

そして、北星祭、スポーツ大会ではクラス一丸となって成し遂げなければならない機会が多くなっていきます。はじめは性格も個性も全然違うしまとまらなかったはずのクラスもまとまっていきます。そしてクラス全員が自然と1つになります。今まで話すことのなかったクラスメイトとも仲良く話すことができるようになっていました。3年C組は北星祭では合唱部門でも出し物でも優勝し、嬉しすぎてすごく泣いたことを覚えてます。

北星の子たちは”違うこと”に対してすごく寛容でした

北星の子たちは”違うこと”に対してすごく寛容でした。北星余市の校風も自由で皆のびのびと学校生活を送っています。そして皆、不登校や中退など苦労した経験があるからこそ分かち合えるものがあると思います。

クラスみんなで何かを成し遂げる喜びが他の何よりも大きいというのが、北星余市の1番の魅力だと思います。それでみんな助け合って人間として成長することができます。大学生になった今では北星にいた頃を思い出し、あの頃に戻りたいと思うときもあります。

今は大学で国際関係を学んでいてハワイ、フィリピンなど他国に行く機会が多くなりましたが、どんな環境でも意外とすぐに馴染むことができるようになりました。それも北星での経験のおかげだと思っています。

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