実生活について
今感じているのは「卒業できる」という喜びや、「長い学生生活が終わる」という達成感ではなく、焦りだと思う。このまま何もせず終わってしまうのか、と。
私は、学生生活に対して「楽しい」という感情を抱き始めるのがあまりにも遅すぎた。ゆえにこのまま学生生活を謳歌しきれず卒業してしまう気がして焦ってしまうのだ。卒業してしまうことにこんなにも「寂しい」と思っているのは、自分だけなのではと不安になり焦ることもある。
卒業して友人たちとの縁が切れるわけでもない、二度と会えないわけでもない、そんなことは分かっているのだ。分かっていながらも自分がこんなにも「学生生活」にこだわってしまうのは今の環境、いわゆる「高校」が最高の青春の場所であると感じているからだ。果たして大人になっても何も考えずに馬鹿な話を大声で笑い飛ばせるだろうか。
今できる限りの青春を味わい尽くさなければならない。青春を教えてくれた友人達と。