実生活について
自分はいつからこうなったのか、ふとそう考えることがあります。
自分は人と話すことが出来ない奴ではない。だが、そこに至るために必要な物、勇気がありませんでした。それが長続きした結果、自分は人と話せなくなっていました。中学では失敗続きで先生にもよく叱られ、勉強も出来ない、だんだんと自分の中で学校の空気が怖くなっていきました。そこから逃げる為に家にこもるようになるまでなっていきました。なにも楽しくなくなりました。でも、一研はこんな自分でも久し振りに楽しいと思えるイベントでした。あんな経験をしたのは中学一年から実に三年振りだったからいつもより楽しかったです。バスの中でも、最初は緊張していましたが、少しずつ無くなっていきました。着いてすぐの十キロ強歩も、自分に出来るか不安でしたが、自分の力だめしと考えて挑んでみました。道中は景色を見ながら少し話したりしていました。
十キロを歩ききった後にふと思ったことは、知らない内におきていた自分の成長です。
中学校のころに行事で約三十キロの強歩があり、その時は終盤には足が痛くてしかたがなかったのですが、今回の強歩では思いのほかすんなりと出来たので、自分も少しは強くなれたのかなんて考えたりもしました。
しかし、自分の弱さに気付く経験もありました。目玉である団結の樹です。自分は土台として参加しました。ですが、始まって二分ほどで右腕がしびれてきて六分ごろに意識が朦朧としてきました。そして、始まって約八分。自分は膝をついてしまいました。結局、他の班は二十分間やりきりました。それを見て自分はとても情けない気持ちになりました。自分はまた弱さを見つけました。ですが、もう一つの事に気付く事ができました。仲間という存在です。失敗の原因である自分を班の仲間は励ましてくれたんです。励ましてくれた仲間のおかげで、自分はその事を引きずらずに、残りの時間を過ごす事が出来ました。
成長、弱さ、仲間、そしてもう一つ自分は気付きました。それは、広さです。自分はずっと窮屈に、悪く言えば卑屈に物事を考えたり感じたりしていました。でも、少し目線を上げてみれば自分の思ってた以上に身の回りは、とても広かった事もわかりました。自分の考えたり思い込んでいるだけの世の中ではなく、人それぞれが生きている世の中に目を向く事ができました。