北星余市を紹介、生き方を考えるウェブマガジン
3年A組
牧野愛梨
AIRI MAKINO
小学1年生の頃、小学6年生が大人だと思った。中学3年生になると大学3、4年生が大人だと思った。今大人ってなに? って聞いてもはっきり答えられる人っていない。みんなわからないって言う。聞いてみたもん。
小さい頃は確かに「大人」があった。でもいつからかなくなった。いつからなくなった? 小さい頃は自分じゃできないことがあるから、手伝ってくれる人が必要。その人が大人? 自分じゃわからないから、できるようになるまで色々教えてくれる人が大人? でも、大きくなるにつれて、日常生活で他の人からの手伝いなんて必要なくなる。小学生の頃、大学生があんなに自由に見えたのは、きっと親の援助がなくても何でもできたから。どこかに行くのに親と一緒に行く必要なんてなくて、買いたいものも親の許可なく買えるみたいな。小学生の年齢じゃ出来ないことをやっていたから自由に見えたんだろうな。
高校3年生になって、今私の中でこんな「大人」になりたいなって思う人、それは困っている人を助けることができる人。自分の「やりたい!」ってことを苦労していても楽しくやっていて、やっていく中で少しずつ周りを巻き込みながら周りの人も楽しくしてる人。私じゃできないことをやってる人がいいな。そんな人になりたいって思う。でもその反対! そうじゃない人が絶対にいる。頭が弱い人、こどもみたいな人、弱い立場の人にしか強く出られない人、たくさんいる。めっちゃいる。その人も自分の稼いだお金で自立していて親の援助なんて全く受けてない。でもそんな人を私は「大人」なんて思わない。私の中で独断と偏見と今の自分の価値観で決めた、「大人ってなに?」って聞かれたときに出る答えは、20歳を超えたいことをやっている人が「大人」っていうのは変わらないみたい。
文:牧野愛梨
牧野愛梨 | AIRI MAKINO
3年A組。冬休み福岡から東京まで1人旅して、最近週6でスノボ行ってる。