私にとって放課後は、楽しくて自由な時間。友達と教室でお菓子を食べながら話したり、体育館でバレーボールをしたり、軽音室でドラムを叩いたり……。毎日とても充実した時間を過ごすことができている。でも、入学した直後は学校が終わったらすぐに下校していた。帰っても特にすることがなく、暇すぎて手持ち無沙汰でつまらない時間を過ごしていた。

小学校や中学校のことを振り返ってみようと思う。小学校の頃は、たくさんの習い事をさせてもらっていた。休みは木曜日だけ。日によっては帰る時間が20時過ぎということも。小学6年の時は週3でバレーの朝練があった。振り返ってみたら高校生並みじゃん。よくやっていたなぁ。楽しんでいたけれど長く続いたのはいくつかだけだった。中学校の頃は吹奏楽部に所属していた。念願のパーカッション担当になり、難しいリズムを叩けるようになったら先輩方が褒めてくれて、嬉しくてやりがいを感じた。初めて人前でドラムを叩いた時は、緊張しすぎてたくさん間違えてしまったけれど、演奏していくうちにだんだん楽しくなっていった。部活は順調だったけれど、学校生活はつらかった。学年が上がってクラス替えがあり、クラスにいるのがつらくなって中学2年の途中から不登校になった。担任の先生が保健室登校を提案してくれて、再び登校できるようになった。部活は楽しかったので行きたい気持ちが強かったが家に帰っていた。でも、教頭先生が部活に参加する許可を取ってくれて、定期演奏会などの演奏会にも出ることができて嬉しかった。中学校時代は学校生活らしい学校生活を送っていないので、高校生の今が一番楽しいし充実している。過去を振り返ってみたら、放課後は色々なことをしていた。放課後の過ごし方は人それぞれ違うだろう。楽しくて充実した放課後を過ごすか、つまらない時間を過ごすかも全部自分次第だと思う。今の時間は今しかない。色々なことに挑戦してみたいと改めて感じた。

文・写真：中谷桜都