北星余市を紹介、生き方を考えるウェブマガジン
北星学園余市高等学校校長
平野純生
SUMIO HIRANO
とっても自然豊かな、古い町並み(ザ・昭和!)に建つ一軒家が活動場所。5月の訪問時はコロナ禍の真っただ中。なかなか会を開くのが難しいというお話でした。しかし、青年の居場所づくりはとても大切な活動ということで、なんとか感染予防策を探りながら再開にこぎ着けたそうです。公共の施設は人数制限がある中、希望者は増えているということで、開催場所や方法に頭を悩ませていました。また、つくばエクスプレス沿線に新しい住宅がたくさん建ち、その影響で高校が足りないことや、統廃合により新設された大規模な小中一貫校の通学バスが、広大な田園地域内を20台も回っているけれど、それに乗り遅れた子たちを送る親の車で渋滞が発生しているなど、教育環境の不足や悪化を心配していました。行政にもその件を訴えながら、子どもや青年の居場所づくりに頑張っている様子がうかがえました。
大阪市内のオフィスやビルがたくさん並ぶ町中にこちらの施設があります。広域通信制のサポートもされながら、小学生から高校生までの学習を支援しています。こちらもコロナ禍、子どもの預かり方が課題でした。大阪府や大阪市の教育委員会の方針に準拠することをフリースクールの中で決めたそうです。休校措置を執っている時期には、「マスクが苦手」「遠出が不安」といった子どもたちの足がフリースクールから遠のいてしまったとのこと。ただ、集まった子どもたちに対し学びの環境を保障したいということで、設備や備品が多種多様で見ていて楽しくなる空間でした。勉強ばかりではなく、ゲームや音楽も楽しめるので、「子どもたちが自由にここに集まれていたときは、きっと賑やかだったんだろうな」と想像しながらお話をうかがいました。