北星余市を紹介、生き方を考えるウェブマガジン
独り言が増えた京都の大学生
西田テオ
TEO NISHIDA
手紙は書いたことももらったこともそんな無い。でも、卒アルとか手紙、担任の涼子からもらった最後のまんじ(クラス通信)に書いてあるメッセージを、卒業して1年経とうとしている今でもたまに見る。その時に思うんは「北星おった時はめっちゃ楽しかったな」とか「戻りたいな」とかもあるけど、「今もこの時のおれでいれてるんかな」とか「みんなも変わってなかったらええな」ってこと。たぶんそんなには変わってない。てか変われへんと思ってる(笑)。けど、どこか変わったような気もする。
北星おった時はもっと周り見えてたなとか、もっと
やっぱり周りの環境はでかい。しょうみ北星おった時のおれらは最強やった。みんな性格良ぎるし、正直やし、真っ直ぐな子が多かった。あんなええ集団はなかなかないし、これからもなかなか見つからへんと思ってる。でもそれで終わるんももったいなくない? 北星で学んだことやできるようになったこと、身についた考え方を、おれらが今おる環境に落とし込んで、今おる周りの人たちと成長していくんが大事なんちゃう? おれにとっての手紙やメッセージ、それは北星のことを再確認してもう1回エンジンをかけてくれるものやな。
文:西田テオ/写真:辻田美穂子
西田テオ | Teo Nishida
京都の大学1回生。賑やかな下宿に3年間おったのもあって、1人暮らし始めてから寂しくて独り言がばり増えた。ましてもともと声でかいってよう言われるしフランス語もたまに出る。たぶんお隣さんには2人以上おると思われとる。