33年間の感謝を込めて

2022.03.03 コラム

北星学園余市高等学校校長

平野純生

SUMIO HIRANO

星しんぶんを読んでいただいている方々へ、校長としての最後の手紙を書かせていただくことになりました。私、平野純生は、2021年度末をもちまして北星余市高校を退職させていただくことになりました。家庭の事情で7月から札幌に転居して家族で生活していることもあり、また来年には60歳になることもあり、区切りをつけたいと思いました。後任の校長は、若くて元気な今堀浩先生が担ってくれますので安心しております。

北星余市高校に勤務した33年間にはいろいろなことがありました。振り返るとたくさんの楽しい思い出がありましたが、そうした中で、私が北星余市高校のとても良いところとして自慢したいことがいくつかあります。
そのひとつは、北星余市高校では教員と生徒たちがともに努力する中で、みんなが心地よく生活できる学校をつくってきたということ。北星余市高校には、歴史的にはいろんなタイプの生徒が入学してくれました。今は圧倒的に不登校を経験した生徒が多くなり、学校自体が静かになりましたが、少し前は事件も結構起こりました。私が担任をしていたクラスでも、そんなときに担任を助けて頑張ってくれる生徒たちがいて、いろいろなことに取り組み、事件を起こしてしまった生徒も含めて良いクラスを目指し、担任と生徒が力を合わせていました。懐かしい思い出です。

ふたつ目は、本当に優しい生徒たちが多いということです。特に最近の生徒は優しいと感じます。私が顧問をしている落語研究会の生徒たちも、私が忙しくて参加できなくても自主的に活動し、顧問のことを気遣ってくれます。先日、大喜利を見せてもらいましたが、面白い答えがどんどん飛び出してきて、本当に笑いました。生徒たちが本当に成長していると感じました。

こんな楽しい高校なので、これからも多くの生徒が入学してくれるといいなぁと、心から思います。もし皆さんのお近くに高校進学を考えている方がおられましたら、北星余市高校のことを教えていただけるとありがたいかぎりです。本当にお世話になりました。

文:平野純生/写真:辻田美穂子

 

プロフィール

平野純生 | Sumio Hirano

1989年4月から北星余市高校に勤務、2017年4月から校長職。2021年度末で、33年間勤務した北星余市高校を退職。退職後は家族とともに札幌で静かに余生を送る予定。学校に何かあればいつでも協力するよ。

 

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